渋谷「名曲喫茶ライオン」でクラシックと、最高の時間を
日本で一番、さわがしくて人が多い街、渋谷。そんな渋谷にも、ひとりを満喫できる喫茶店がある。それが今回紹介する「名曲喫茶ライオン」。その名の通りクラシック音楽を鑑賞できる喫茶店。
名曲喫茶ライオンの公式ホームページはこちらから
http://lion.main.jp/info/infomation.htm
店内で会話は禁止されていないが「他の方へ配慮し、会話は控えめでお願いします」と注意書きがある。実際、話している人はほとんどいない、いや、複数人で来ている方が少ない喫茶店だ。みな、この空間を大事にして、名曲を聞きに来ている喫茶店だ。
以前、美輪明宏さんのコンサートにいったとき、こんなトークがあった。
「最近の、カ フェとかいうところは、カフェでもなんでもありません。外から丸見えの店内、背もたれのない椅子、紙コッブで飲むコーヒー、ウン●みたいな音楽・・・。そ んなところに行かないで、ちゃんとした「喫茶店」にいきましょう。背もたれのあるきちんとした椅子、カップとソーサーで出てくるコーヒー、音楽はちゃんとした音響設備で名曲を聴く、そんな喫茶店です。中野のお店は無くなってしまったようですが、渋谷はまだあるみたいなので、ぜひどう ぞ・・・」
といった内容のトーク笑。その後調べてわかったのが、トークに出てくる喫茶店はこの「名曲喫茶ライオン」であった。
渋谷駅から、名曲喫茶ライオンへの行き方【2016年5月22日現在】
まずは、行き方の紹介から。渋谷駅を降りて、10分以内には着く距離ですが、場所はラブホテルや無料風俗案内店のど真ん中にある。おそらく90年前は違ったのだろうが・・・。行くまでに少し勇気が必要な場所だけれど、がんばりましょう。
①
渋谷駅を降りたら、道玄坂を目指します。
SHIBUYA109の、左側の坂を上がります。
②
そのまま歩くと、右手にカラNET(カラオケ屋)が見えてきます。
その次の角を右に曲がります。
③
曲がる角は、この「しぶや百軒店」の門の下をくぐります。
門をくぐると、飲食店の他にラブホテルが多くなり雰囲気が変わりますが、気にせず歩きましょう。
④
門をくぐると、このように左側に「ライオン」が見えてきます。
喫茶ライオンに到着。洋館の佇まい。後ろのドアからは、魔法使いか騎士が出てきそうだ。
創業1926年。今年で90年!
建物は、東京大空襲で全焼したあと、立て直したものとのことです。
店内の様子と過ごし方
店内は撮影禁止のため、写真を撮っていません。
お店の様子は、公式ホームページに写真が何枚かあります。
http://lion.main.jp/info/infomation.htm
(※食べログ等には、写真がありますので見てみてください。ですが、このお店で写真撮影はよろしくないです。雰囲気を壊しますし、写真撮影をするためにいくようなお店ではありません)
店内に入ると、正面には「帝都随一」という巨大スピーカーと音響設備があります。スピーカーは2階席の高さまである圧巻のもの。最前列付近に座ると、全景が見られます。
※画像は名曲喫茶ライオンホームページよりのキャプチャです。
1階席は、ボックス席以外全てがスピーカーの方を向いています。バスの座席のような感じと思ってください。なので、他のお客さんと視線は合いにくい構造になっています。ひとりには、最適です。
※画像は名曲喫茶ライオンホームページよりのキャプチャです。
2階席は吹き抜け。1階よりも広く、ゆったりと音楽が楽しめる。
こちらも、席は基本的にすべてスピーカー側を向いているので、他のお客さんと視線は合いにくい構造です。
※画像は名曲喫茶ライオンホームページよりのキャプチャです。
飲み物は、コーヒー・クリームソーダなど。600-700円台で飲めて、席料はありません。嬉しい価格です。
飲み物をオーダーすると、パンフレットを配ってくれます。
月に2回発行の、プログラムです。デザインも本当に素敵。
内容は、コンサートの案内。毎日午後3時と、午後7時にはプログラムのように名曲が演奏されます。
そして、(帝都随一を誇る)の文字。開業当時は帝都随一、そしていまも帝都随一、だと思います。
1人1曲だけど、リクエストもできます。今回僕がリクエストしたのは、ビゼーの「アルルの女」次回はシェスタコービッチをリクエストしよう。
店内は、別世界。それ以外の言葉は見当たらない。
渋谷に、いや、日本にまだこんな場所があるのか、という喫茶店です。
多くの人がひとりで、クラシック音楽を聴きに、ひとりで休みに来ている空間のお店。
渋谷を訪れた際は、ぜひどうぞ。
店舗情報